久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ロープ」

 テレビ放映されたものを視聴。ヒッチコック監督のサスペンス映画。

 優れた人間は既存の道徳観に縛られる必要はないという身勝手な思想から、友人を殺した男と、その共犯者となってしまった青年。殺人を犯し、死体を隠したその部屋で、男は友人たちを呼んでパーティーを開く。自分の行いに悦に入る男だったが、パーティーに招かれた客の中に、彼らを怪しむ人物がいて……といった感じのお話。

 歪んだ考えを持つ男が殺人を犯し、そして自滅していくまでの物語でした。最初は得意げに振る舞いながらも、追い詰められると慌てる男の姿が何とも滑稽に見えてしまいますね。共犯者となってしまった青年も、自身の精神的な弱さによる自業自得といった感じで、後悔する姿にも同情はできませんでした。

 お話自体は普通のサスペンスといった感じでしたが……限られた舞台による独特なカメラワークはちょっと面白かったです。

 

 

「ミチクサ先生」

 日経新聞朝刊で連載されていた、伊集院静さんの「ミチクサ先生」が昨日最終回を迎えました。

 夏目漱石の一生を描いた伝記小説。文豪として、どちらかと言えば気難しいイメージのあった夏目漱石ですが……本作では漱石のユニークな面や、多くの人を惹きつける魅力について特に力を入れて描かれていた感じで、今まで知らなかった夏目漱石の姿を見ることが出来たように思えました。漱石が生きていた頃の時代の文化や雰囲気に触れられたのも良かったです。

 夏目漱石の小説は、大学生の頃に何作か読んでいますが……私も年齢を重ねたことで、物事に対する考え方や感じ方も変わってきていますし、改めて読み直してみたいですね。

 日経新聞朝刊……本日から、安部龍太郎さんの「ふりさけ見れば」が連載開始です。

 

「D4DJ First Mix」

 DJをテーマにしたアニメ作品。スマフォゲームの前日譚のようですね。

 DJが盛んな学園を舞台に、仲間と出会った少女たちがユニットを組んで活動していき……他のユニットと刺激を与え合いながら、成長していくといった感じのお話。

 登場する女の子たちが基本的にみんないい子ばかりということもあって、青春物語として非常に爽やかで気持ちの良いお話になっていたように思います。キャラクターが皆表情豊かなところが可愛く、コミカルに動き回る様子も楽しかったですね。

 個人的なお気に入りは、Photon Maiden。

 楽しい作品でした。アニメでもこのお話の続きが見たいですね。

 

「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」

 テレビ放映されたものを視聴。

 戦争映画撮影のため、ジャングルに放り込まれた俳優たち。過酷な状況で迫力のある映画を撮ってやると意気込む監督だったが、その矢先に地雷を踏んでしまう。その上、残された俳優たちは、その地で活動する麻薬組織に狙われることになってしまうのだが……といった感じのお話。

 戦争映画のパロディ的コメディ映画。登場人物たちのバカバカしいやり取りや、映画に関する小ネタやパロディが楽しい作品でした。

 結構楽しめました。

 

 

「ラブライブ!」第5巻

 コミック版「ラブライブ!」第5巻。

 互いに正体を隠しての新曲対決、次いでパンフレット配布による学校の知名度アップ対決……と、μ’sとA-RISEの対決が本格的に始まった第5巻でした。アニメ版よりも、学校同士の対決といった雰囲気が強く、スクールアイドルという設定を活かしたお話になっていたように思いました。

 アニメ版とは違った展開で、面白かったです。次の巻はまだ発売されていないみたいですが……コミック版も完結まで読みたいですね。

 

 

「トゥルーマリンショー」ソロプレイ

 Vtuberの宝鐘マリンさんを題材にした二次創作カードゲーム。カードのポイントを使って市場のカードを購入し、自分のデッキを強化していき……いち早く、自分の場のカードのポイントの合計が、目標点を越えてより高得点となることを目指す感じのゲームです。ソロプレイでは、市場からカードが購入できなくなるまでに、より高得点を目指すことになります。

 最初の自分のデッキの枚数は8枚で、そこから4枚をひいて手札にします。市場には「宝鐘マリン」「ホロライブ」「東方プロジェクト」「アズールレーン」の種類ごとに分けられてカードが並び、それぞれ購入コストが違っています。自分の手番でできることは、自分の場に置かれたカードのポイントを使う(そのカードを捨て札にする)ことでコストを支払い、手札から自分の場にカードを召喚することと、同じ方法でコストを支払い、市場からカードを購入すること……の二つ。この二つのアクションは、ポイントが支払える限り何度でも、順番も自由に行うことができます。尚、購入したカードは最初は自分の捨て札置き場に置かれることになります。手番が終了したら、残りの手札をすべて捨て札にし、デッキから新たにカードを4枚ひきます。デッキのカードが尽きた場合は、自分の捨て札をシャッフルして、新しいデッキとします。またソロプレイでは、デッキからカードをひく前に、市場に並んだカードから1枚を選んで、そのカードをゲームから除外しなければなりません。これを繰り返し……市場からカードがすべて消え、カードの購入ができなくなった時点でゲーム終了。ゲーム終了時に自分の場に置かれたカードのポイントを合計し、それが目標点を越えていれば、ソロプレイではゲームクリア、合格となります。

 カードそれぞれにある特殊効果を活用しながら、効率よくカードを購入してデッキを強化していくことが大事なゲームですね。カードの購入だけでなく、手札から自分の場にカードを置くことにもポイントが必要なのが難しいところ。最後のポイント計算で使えるカードは、自分の場に置かれているカードだけなので……気をつけないと、最後の手番で手札にカードはあるのに、場にカードを置けなくて、合計点が低くなってしまう羽目になったりもしますね。

 カードの枚数は少なめですが、程よく悩まされ、考えさせられるところが楽しいゲーム。カードのデザイン、イラストも可愛い。1プレイの時間が短めなので、気軽に再チャレンジができるのも良い感じでした。

 何度か遊んでみて……最初の目標点である20ポイントは越えることができました。次はもう一つ上を目指したいですね。独立拡張となる続編のゲームもあるみたいなので、そちらでも遊んでみたいです。

 

「レジェンド/光と闇の伝説」

 テレビ放映されたものを視聴。リドリー・スコット監督、トム・クルーズ主演のファンタジー映画。

 この世から光を消すためにユニコーンを狙う魔王。森に住む青年は妖精たちと共に、ユニコーンと愛する女性を魔王から救おうとするのだが……といったお話。

 児童向けのファンタジーといった感じの作品でした。光と闇の描写等、映像表現では面白いところもありましたが……お話の方はちょっと間延びした感じで、個人的には物足りなく思えてしまいました。

 ちょっと残念でした。