久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ノブナガ先生の幼な妻」第1巻

 戦国武将、織田信長の末裔である中学教師の主人公。ある日、実家の蔵にある茶碗を壊してしまった彼の前に、突如、織田信長の妻になるはずの帰蝶がタイムスリップして現れる。主人公を自分が嫁ぐ相手である織田信長と勘違いした彼女は、主人公に強引に子作りを迫ってくるのだが……といった感じのお話。
 気楽に読めるラブコメディ。変態オタクだけど人に対する振る舞いは割と常識的な主人公と、現代と戦国時代との違いから強引な行動をしてしまうヒロイン、二人のちょっととぼけたやり取りが楽しい作品でした。

 

 

「見える子ちゃん」

 ある日なぜか霊感を得て、幽霊や悪霊の類が見えるようになってしまった女子高生、四谷みこ。ただ霊が見えるだけで、霊を祓ったりすることなどができるわけではない彼女は、身を守るために、霊が見えていることを相手に気づかれないよう、全力で彼らを無視しようとするのだが……といった感じのお話。
 怖がっている女の子の様子が不憫だけど可愛く見えてしまう、ホラーコメディ。幽霊・悪霊の類のデザインがほんとに気持ち悪く……そんな霊を頑張って無視しようとするヒロインの振る舞いと、霊が見えていない周囲の言動のギャップが面白い作品でした。
 いいお話や温かみを感じさせるエピソードなどもあり……終盤はちょっとシリアスな展開もあって、最後まで飽きさせない内容になっていたのも良かったですね。
 少し不穏な気配を感じさせる描写があって……一先ず最終回を迎えたといった感じの終わり方。続きが気になりますね……。

 

 

 原作コミックも読んでみたくなりました。

 

 

「ラブライブ!サンシャイン!! AZALEA コミックアンソロジー」

ラブライブ!サンシャイン!!」Aqoursのユニット……果南、ダイヤ、花丸のAZALEAを中心にしたコミックアンソロジー。なので、AZALEAの三人以外の出番はほとんどありません。
 コミカルで軽いギャグ調のお話が多かったように思いました。
 めざしさんの作品が特にお気に入り。ちょっとだけお姉さんな二人と、一年生である花丸の関係が可愛く描かれていて……楽しくも、同時にどこか温かさが感じられるようなお話でした。

 

 

「トレマーズ4」

 テレビ放映されたものを視聴。
トレマーズ」シリーズ、第四弾。舞台は西部開拓時代。鉱山に突如現れ、人々を襲い始めたグラボイド。町の人々は、地中を移動し襲ってくる恐ろしい怪物に立ち向かうことになるのだが……といった感じのお話。
 オーソドックスなモンスターパニック映画でした。地中を進み、どこから襲ってくるかわからない怪物。その体は強靭で、人を追い詰めていく知恵まである。そんなモンスター相手に立ち向かう人間の姿が、逞しく描かれている作品でした。「トレマーズ」シリーズの、こういった明るい前向きさは結構好きですね。
 モンスターパニック映画ではありますが、恐怖描写や残酷なシーンは控えめな感じで、コミカルでくすりと笑えるところもあり……娯楽作品として楽しめました。

 

 

「異世界食堂2」

異世界食堂」第2期。
 七日に一度、異世界と通じる扉を通って、現代日本の洋食屋にやってくるファンタジー世界の住人たち。それぞれお気に入りの料理を食べる彼らの姿を描いた物語。
 ファンタジー世界の住人たち……人間だけでなく、エルフやドワーフ、更には魔族やラミアのような異種族までが、現代日本の料理のとりことなり、洋食屋の席について美味しそうにご飯やデザートを食べている、そのギャップがユニークで楽しい作品でした。
 毎回食べ物の描写も丁寧で、見ているとつい食べたくなってしまいますね。
 楽しい作品でした。

 

 

 OPとEDも結構お気に入り。優しく温かい雰囲気のオープニングテーマと、楽しい感じのエンディングテーマ……どちらも作品にあっていて、良い曲だと思いました。

 

 

「マドリイズム」ソロプレイ

 家の間取り図を題材にしたカードゲーム。参加者全員で一つの間取り図を作る「みんなでマドリイズム」と、各プレイヤーがそれぞれ間取り図を作る「それぞれマドリイズム」の二つの遊び方があり……「それぞれマドリイズム」はソロプレイもできるということで、遊んでみました。以下の説明と感想は、「それぞれマドリイズム」ルールのものとなります。
 部屋の間取りが描かれた「マドリカード」をシャッフルして山札を作り、そこから三枚を表にして場に並べ……家の玄関となる「ゲンカンカード」を一枚自分の前に置いたら、準備完了。場に並んだ「マドリカード」から一枚を選んで、自分の「ゲンカンカード」、もしくは既に重ねて置いてある自分の「マドリカード」に、その一部が重なるようにして置いていきます。場からカードを取ったら、山札からまた一枚を表にして場に並べます。

「マドリカード」を重ねて置くときは、玄関から間取り図のドアを通ってすべての部屋に行けるようにすること、壁で塞がれて出入りできない部屋を作らないこと、壁を無くして外と室内が直接繋がったりしないようにすること、室内の設備や窓・ドア等の上にカードを置くときは下の設備等が完全に隠れるように置くこと、柱の上にはカードを重ねて置かないこと……等のルールを守らなくてはなりません。
 五枚の「マドリカード」を置いた時点でゲーム終了、得点計算となります。「ゲンカンカード」には、台所、トイレ、バス、収納の室内設備のうち、完成した間取り図に描かれている数がそのまま点数になるものと、丁度一つだけあるとき点数になるものがイラストで示されており……それらの得点と、室内設備四種がそろっているときの追加点、窓の数による追加点を合計して、最終得点を出します。この点数が最も高かったプレイヤーが、勝者となります。
「マドリカード」を重ねて置いていくうちに、現実にはあり得ない奇妙な間取り図が出来上がっていくのが楽しいゲームですね。点数を稼ぐために室内設備を増やそうとして、トイレだらけの家が出来上がってしまったり……変な場所に台所が出来てしまったり……等。何度か遊んでみて、今のところ10点が最高点。一応、マドリプロフェッショナル。でも得点よりも、出来上がった間取り図の奇妙さを眺めるのが楽しい感じでした。
 ルールが簡単ですぐ遊べることもあり、皆で騒いで遊べるパーティーゲームとして良さそうな感じですね。プレイヤー全員で、大きく不可思議な間取り図を作っていくのも楽しそうです。

 

「刑事ニコ/法の死角」

 テレビ放映されたものを視聴。スティーヴン・セガール初主演の刑事映画。
 意地が強く暴走気味な振る舞いも多いが、その正義感の強さから仲間に恵まれている刑事ニコ。彼が手に入れた麻薬密売の情報、だがそこで見つかったのはプラスチック爆弾だった。そしてその事件の裏には、ある企みが隠されていたのだが……といった感じのお話。
 80年代の映画らしい、オーソドックスな刑事映画でした。テンポよく進んでいく娯楽映画。
 ちょっと小粒な感じではありますが……結構楽しめました。
 初主演映画ということで……スティーヴン・セガールがほんと若いなぁと思ったりも。