久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

その他書籍

「オバマ大統領 ブラック・ケネディになれるのか」村田晃嗣、渡辺靖

少し古い本ですが。対談形式で語られる、アメリカ政治のこれまでとこれから。 前半はオバマ大統領の経歴や選挙での言動に触れながら、アメリカの政治や選挙の特質、過去の大統領の特徴、アメリカの人種や地域に関する問題等が語られています。後半は、オバマ…

「国際金融入門 新版」岩田規久男

国際金融の入門書ですが、よくあるビジネス書と比べると難易度は高め。文章自体は平易なのですが、イメージがなかなか掴みにくくて。わかりやすい図説等が多いわけでもないので、あまり知識のない自分にとってはちょっと厳しかったです。いずれ再読したい。…

「Truth In Fantasy 剣豪 剣一筋に生きたアウトローたち」草野巧

積み消化。剣豪と呼ばれた人物を紹介した本。 小説等フィクションで扱われることの多い宮本武蔵や佐々木小次郎等はある程度知っていますが、各流派の流祖についてはまるで知らなかったので、勉強になりました。 それにしても、昔の人の名前は読み難い……時代…

「政治家失格 なぜ日本の政治はダメなのか」田崎史郎

少し古い本ですが。 政治記者を勤めてきた著者の視点から分析され、語られる、現在に至るまでの政治家たちの姿。政治論ではなく政治家論といった内容で、注目されているのはあくまで政治家としての振るまいやその生き方となっています。日本の政治システムや…

「日本の情報機関 知られざる対外インテリジェンスの全貌」黒井文太郎

少し古い本ですが。 内容は日本の情報機関の紹介と分析、北朝鮮の弾道ミサイル・工作船事件やハニートラップに関しての考察等。平易な文体でわかりやすく、入門書としては良い本だと思います。 国内に多くある情報機関の紹介は、その多さと、似たような名称…

「国際政治学をつかむ」村田晃嗣、他

国際政治学についての入門書的テキスト。近現代の国際政治の歴史から、最新の課題、今後国際政治学を学ぶための指針まで。 読みやすくわかりやすいテキストでした。各章、各ユニットが短めにまとめられていて、図説も多く、気負わずに読めるのは良いですね。…

「できるポケット+ クラウドコンピューティング入門」小林祐一郎&できるシリーズ編集部

最近よく話題になっているクラウドについて、実際のサービスを中心に紹介した本。Google、Windows Live、アップルやソニーのサービス、セールスフォース等。実際にサービスに加入する流れも書かれています。昨年度の本なので、ちょっと内容は古めになってし…

「ニュースが伝えない政治と官僚」三宅久之

政治に関しての入門書というか、雑学本のような印象の本。政治についての基本的なこと、内閣や国会等について、短めの記述でわかりやすく解説されています。 今後の展望とか、著者の考えがあまり記載されていないのはちょっと物足りなかったです。政権交代を…

「グローバル化経済の転換点 「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本」中井浩之

様々なデータを分析・検討しながら、世界経済のこれまでとこれからを考察した本。輸出主導で経済成長を維持してきた国や地域を「アリ」、内需主導で経済成長を維持してきた国を「キリギリス」に喩え*1、グローバル化経済の中での両者の相互依存と、現在の崩…

「龍の棲む日本」黒田日出男

積み消化。 昔の日本人の地理感、国土感、日本の地形に対してのイメージ等を語った本。 国土を守る龍のイメージ、それが描かれた地図等、興味深い内容でした。龍神のイメージの変遷や龍穴の話等も面白い。 昔の絵地図等は、眺めているだけでもワクワクしてき…

「Truth In Fantasy 星空の神々 全天88星座の神話・伝承」長島晶裕/ORG

積本消化。星座に関する雑学本。天文学と星座の歴史。88星座と、今は残っていない星座の一部の解説。占星術等についても少し。 解説を読みながら、「聖闘士星矢」のことを思い出してしまうのは、お約束ということで。 易しくわかりやすい内容。星図の絵が…

「資本主義崩壊の首謀者たち」広瀬隆

現在の経済危機について、アメリカ政治経済界の人脈からアプローチした本。 読みやすく、また面白い内容ではありますが……多少陰謀論めいたところもあるように感じました。乱暴というか、煽るような文体なのも、今一つ説得力を欠く原因になってしまっているよ…

「クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの」西田宗千佳

「クラウド・コンピューティング」の入門書。前半でGメールやアイフォーン等、具体的事例を解説し、後半でクラウド化そのものの概念と歴史、また今後のビジョン等を解説してます。 平易な言葉でわかりやすく、入門書としては最適な本だと思います。ただ、セ…

「伝説と俗信の世界 口承文芸の研究2」常光徹

口承文芸の研究2巻目。1巻が学校の怪談や噂話と流行りものに近い内容だったのに対し、2巻は古くから伝わっている昔話や伝説、俗信が中心でした。夜に爪を切ってはいけないとか、朝の蜘蛛は縁起がいいとか、子供の頃お年寄りから聞かされたような話が多く…

「学校の怪談 口承文芸の研究1」常光徹

学校で語られる怪談や子供たちの噂話を中心とした、口承文芸の研究本。学校で怪談が語られ、噂話として広がっていくその過程や背景、また昔話との類似点などがまとめられ、分析されています。後半では、地方で語られている笑話や世間話等と、それらの担い手…

「Truth In Fantasy 三国志人物事典」小出文彦

積読消化。一応、「レッドクリフ」の予習も兼ねて読んでました。 人物事典ということで、書いてある内容は最低限の解説に止まっている感じでした。それでも、主要登場人物は紙面を割いて説明していますが、その他脇役は本当に最低限の内容なので、人物像等は…

「Truth In Fantasy 聖剣伝説」佐藤俊之、F.E.A.R.

積み本消化。ファンタジーTRPG好きだったので、魔剣の名前を見ているだけでワクワクしてきてしまいます。原典で目を通したものは数作しかないんですけどね。 神剣、聖剣、魔剣、名剣という分類で構成されていて、剣に限らず伝説や神話上の武器をいろいろと紹…

「痴漢冤罪の恐怖 「疑わしきは有罪」なのか?」井上薫

痴漢冤罪に関して、コンパクトにまとまった入門書。痴漢現行犯逮捕のおかしさや、現在の取調べや裁判の問題点、痴漢冤罪によって失うものなど、一通りのことを知るには丁度良い本かと。最近出版された本なので、2008年始めに起きた、痴漢でっち上げ事件…

「Truth In Fantasy 中世騎士物語」須田武郎

架空の騎士ジェラールを案内役に、彼の生涯と共に中世騎士の世界を解説した雑学本。 イラストも多くてわかりやすい内容になっていますが、騎士ジェラールの物語があまりうまく働いていない印象を受けました。章の冒頭で少し描かれる程度で、ほとんど語られて…

「Truth In Fantasy 封神演義 英雄・仙人・妖怪たちのプロフィール」遙遠志

積み本消化。「封神演義」登場キャラの解説本。よく整理されているので、資料としてはよいのではないでしょうか。小説の題材として使うとき、傍らに置いておけば便利かもしれません。 でも「封神演義」って、「西遊記」等と比べると、題材としては扱い難いお…

「日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ」飯尾潤

政治ネタに弱いところがあるので、勉強として読んでみました。2007年度サントリー学芸賞(政治・経済部門)受賞。新書ですが内容はかなり硬めなので、政治について疎い人が読むとちょっと厳しいかもしれません……私自身のことですが。 日本の戦前からの政…

「GIRLARMS 少女兵器〜コロランのWW2ノート〜」zeco

本屋で見かけて衝動買い。息抜きに流し読み。 最近また流行りだしている気がする、兵器少女のイラスト本です。昔はMS少女とかありましたし、今もメカ少女とかありますが。現在アニメ放映中の「ストライクウィッチーズ」もその系譜でしょうか。 第二次大戦の…

「文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編」

この前買ったものを読了。いつもは興味のあるところだけ拾い読みしていたのですが、今回はちゃんと通して読みました。大森望さんと豊崎由美さん、お二人の会話が楽しいです。話題にしている作品を自分でも読んでみたくなります。文学賞の選評、実際の記事の…

「Truth In Fantasy 黙示録 人と神との出会い」

積み本消化。 聖書に見られる黙示文学の解説書。時代背景とともに説明されているので、非常にわかりやすい内容になっています。ヨハネの黙示録等、世紀末ブームのときにはよく題材にされていたのを思い出したりしました。 深い知識を求める人には、物足りな…

「障害者とスポーツ」高橋明

ちょっと古い本ですが、障害者スポーツの本としてはよくまとまっていて、入門書として良い本だと思いました。障害者スポーツの種目や歴史、障害者スポーツの概念等が短くまとめられて紹介されていますし、文章も平易で読みやすいので。 障害者スポーツと、リ…

「つかぬことをうかがいますが… ―科学者も思わず苦笑した102の質問―」ニュー・サイエンティスト編集部編

積ん読消化。大分前に買った本ですが。 イギリスの週刊科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」のQ&Aコーナーをまとめたもの。質問・回答ともに読者投稿なので、答えがどこまで本当なのかわからなかったりします。前の回答を否定する答えが送られてきていたり…

「Truth In Fantasy 世紀末 神々の終末文書」草野巧

積み本消化。もうとっくに新世紀になってしまい、小説等では世紀末ネタも使い難くなってしまっていますが。あの頃の世紀末ブームってなんだったのかなぁ、と思いながら読みました。ほんと流行っていましたからね……。 いろいろな神話や宗教の終末論が短くまと…

「キカイはどこまで人の代わりができるか? 職人ロボットから医療ロボットまで 人の暮らしを変えたキカイたち」井上 猛雄

ロボット技術に関しての入門書。ロボット技術の発展や、ロボットの機構について軽く解説した後、現在利用されているロボット、開発が進んでいるロボット等が紹介されていきます。 ロボットスーツとして有名なサイバーダインの「HAL」も紹介されていますね。…

「漢文の話」吉川幸次郎

積本消化。学生の頃、勉強の助けにと思って買ったものなのですが……いったい何年積んでたんでしょうね。 内容は初心者向けの漢文入門書。と言っても文法の解説書ではなく、漢文の特徴や読むための心得、漢文の文章の種類等について書かれたものです。 「読書…

「ノーベル賞受賞者の精子バンク 天才の遺伝子は天才を生んだか」デイヴィッド・プロッツ

優生学に取り憑かれた大富豪によって創設された天才精子バンク、その閉鎖までの顛末と、そこから誕生した子供たちの行方をまとめたルポルタージュ。 本書の題材にされている「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」ほど極端ではなくても、現在の精…