久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

SFファンタジー

「月曜日は赤」ニコラ・モーガン

共感覚を題材の一つに、少年の成長を描いたファンタジー小説。ちょっと児童文学寄りかも。 世界を変える力を手に入れてしまった少年が、自分の体の不調や、姉との葛藤を見つめながら、力の誘惑を振り払っていくお話。帯には、「少年の成長と初恋を瑞々しく描…

「ハル」瀬名秀明

「いいか、もうロボットはSFのものじゃなくなったんだ」*1というのは、表題作「ハル」の中の台詞ですが、本書はまさにそれを表しているような作品集だと思いました。ロボットの存在をどのように考え、社会の中で利用し、どう付き合っていくかというのは、も…

「天の向こう側」アーサー・C・クラーク

1984年に刊行された短編集の新装版。全14篇収録。 古典的な宇宙SFが中心なので、今の若い人にはちょっと退屈かもしれないなぁ、と思ったり。「プラネテス」が好きな人なら大丈夫かもしれませんが。 宇宙開発に生きる宇宙飛行士を描いた、連作短編の表…

「二人がここにいる不思議」レイ・ブラッドベリ

「火星年代記」で有名なブラッドベリの短編小説集。全二十三編収録。解説文には「ジンワリいい話を集めた待望の短編集」と書かれていますが、収録作には怪奇譚や奇妙な味の小話もあって、いい話ばかりではないような気もしますが……。 お気に入りの作品を幾つ…

『午後のブリッジ 小松左京ショートショート全集5』小松左京

『日本沈没』のリメイクが作られたり、その続編の小説が刊行されたりと、最近話題にのぼることが多い小松左京氏のショートショート集。長く積読だったのですが、先日読み終わりました。 星新一氏のショートショートとは違って、積極的に時事ネタや下ネタを利…

『ゲド戦記』ソフトカバー版

本屋を覗いてみたら、『ゲド戦記』の4巻以降のソフトカバー版が棚の上に並んでいるのを発見しました。いつの間にか発売されていたんですね。ファンの間でも賛否両論ある第4巻ですが、ソフトカバー版で初めて一気に読んだ人は、どんな感想を抱いたんでしょ…

『ドラゴンランス セカンドジェネレーション』上巻

暗い話ばかりなのも問題なので、本の感想でも。TRPG熱再燃の影響で、長らく積読だったものを先日読了。ああ、久々ですね、これほどまでに王道の、剣と魔法のファンタジー小説を読んだのは。中学の頃は、ライトノベルでも海外ファンタジーでも、この手の「ソ…

ハリー・ポッター発売。

第6巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』発売しましたね。近所の本屋で平台に山積みされていました。一応買っておきましたけれど、実は1巻読んだだけで、あとは積読なんですよね。映画もまともに見たことないです。 そのうちまとめて読みたいとは思ってい…