久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

11月24日に

 11月24日の土曜日は、友人たちとのゲーム会でした。今回遊んだゲームは、以下の六つ。
「retar(レタラ)」……友人制作のオリジナルファンタジーテーブルトークRPGを、制作者である友人のGMで。今回、PCは全員ただの村人。冒険者とは比べるまでもなく非力な村人たちが、村にある物や周囲の地形等を利用して、村の近くに住み着いたモンスターをどうにか退治しようとする、というシナリオでした。冒険者だったら苦も無く倒せるはずの弱小モンスターも、ただの村人にとってはとんでもない脅威であり、まともに戦っても勝ち目がないのは明らか。正面切って戦うのは極力避け、知恵を絞って作戦を練って退治する……その必死の戦いが味わえて楽しかったです。最初期のTRPGの楽しさを思い出したりもしました。
「リベリウム ライト+」……カード型のバランスゲーム。昔、「ゲームマーケット」で購入したものです。カードの端にあいた細い穴に、他のカードの角をさして積み重ねていったり、もしくは他のカードをひっかけてぶら下げていったりするゲームです。危ういバランスで保たれたカードの広がり方が独特で、ユニーク。今風に言うなら……インスタ映えするゲームですね。久々に遊びましたが、やっぱり面白いです。手軽に盛り上がれるのも良いですね。
「The FIFTEEN」……先日購入した、TRPG風脱出ボードゲーム。一つの部屋に閉じ込められたPCたちが、15分でそこからの脱出を目指すというもの。私のGMで、付属シナリオを二本ほど遊んでみました。プレイ前は、結構簡単に脱出できてしまうのでは、と思っていたのですが……実際やってみると、かなりシビアですね。二本とも、PCは脱出できましたが、ほんとギリギリの勝負、といった感じでした。15分しかないので、無駄なことをしている余裕はなく、また一回の手番が一分しかないので、ゆっくり相談したり考えている時間もない。最後まで緊迫感・緊張感を維持したまま、必死の脱出ゲームを楽しんでもらえたようでした。タイムリミットの15分というのが、ほんと絶妙な感じです。自分でもシナリオを作ってみたくなりますし、またPCとしてもいつか遊んでみたくなりますね。
「イリュージョン」……四色で文字や模様が描かれたカード。その色の比率を見分け、比率が高くなっていくようにカードを並べていくゲームです。並べ方が間違っていると思ったプレイヤーは、ダウトを宣言してカードをすべて裏返し、裏に書かれた色の比率を見て……宣言通り順番が間違っていたら、点を得ることができるようになっています。色の比率、その数パーセントの微妙な差がなかなか見分けられず、結構騙されてしまいますね。カードをめくったとき、その比率の意外な違いに皆で驚いたりも。ルールはシンプルでわかりやすく、すぐ楽しめるパーティーゲームだと思いました。
「海底探検」……オインクゲームズさんの双六型ゲーム。自分のコマを動かしてお宝タイルを集め、高得点を目指すゲームです。海底探検ということで……空気が無くなる前に、潜水艦に自分のコマを戻さなければいけないのですが、お宝を持てば持つほどコマは動きにくくなり、そして空気もどんどん減っていってしまうことに。しかも、空気は他のプレイヤーとも共有しているので……他のプレイヤーによって空気が減れば、自分も困ることになってしまうというのが面白い。引き際を見極めるのが大事な、チキンレース風のゲームでもありますね。初回プレイのときは、みんな欲張ってお宝を集めた結果、みんな仲良く海の藻屑になったりもして……そのひどい展開に笑ってしまいました。ゲーム自体も面白いですが、コンパクトな箱のデザインも秀逸ですね。
「ブラックストーリーズ ファニーデス」……出題者が出す問題に対して、解答者側は「はい/いいえ」で答えられる質問をしていき……情報を集め、状況を絞っていき、解答に辿り着くことを目指すクイズゲームです。「ファニーデス」は、実際に起きた死亡事件・事故をもとにしたブラックなクイズになっています。首を捻るような変な状況や事件の結末を聞き、どうしてそんなことになってしまったのか、その理由や原因を突き止めていくわけですが……そのあまりの内容に、黒い笑いが漏れてしまいますね。ちょっとした不注意や、まぬけな行動が死に繋がってしまうという悲惨さ。事実は小説よりも奇なり、という言葉が思い浮かんでしまったりもしました。
 以上六ゲーム。一日たっぷりとゲームで遊んだ感じでした。

The FIFTEEN

The FIFTEEN

イリュージョン 完全日本語版

イリュージョン 完全日本語版

海底探険

海底探険

 次回のゲーム会は、私がGMの「テラ:ザ・ガンスリンガー」の予定。春の「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」に続いて、また初めて遊ぶゲームになります。ルールブック、ちゃんと読み込んでおかないと……。