久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

『DEATH NOTE』最終回

 少しだけ書いておこうと思います。まだ読んでいない人もいるかもしれないので、隠し。


 個人的に、すごく無難な終わり方だなぁと思いました。決して悪いわけじゃないんですが、でももう少し違った、今までに見たことのないようなエンディングを見てみたかったと思います。『ヒカルの碁』のときと同じで、この原作者さんなら、すごい終わりを見せてくれるだろうと思っていたので。勝手な期待と言われたらそれまでですけど。

 あと、第二部全体の不満として、ニアやメロのキャラの弱さというものがあって。初代Lのような魅力を感じられなかったんですよね、あの二人に。だから、あの二人にライトが負けたというのが、どうにも納得いかないし、カタルシスも感じられなくて。最終話付近の、人員整理のような人の死に方も納得できませんでした(メロとか高田とか)。

 個人的な理想として。ライトの策でニアもメロも負けて、ライトが自分の勝利を確信したところで、初代Lが密かに仕掛けておいた罠が発動して、ライト=キラであることが周囲に発覚。「俺を最後に阻むのは、やはりおまえだったんだな、L……」みたいな台詞と共にライト退場。Lとライトの相打ちのような終わり方で全体をしめてくれたら、カタルシスも感じられてよかったのに、と思ったり。ライトとL、双方のファンも納得すると思うし。
 ニアがはったライトへの罠、最終対決って、少々無理が多い、ご都合がすぎる解決の仕方に見えたので、同じ無理なご都合展開なら、実は初代Lが……っていう方が私としては好みでした。

 色々書きましたが、週刊連載を追い続けたいと思えるぐらい面白い作品であったことは事実だと思います。私自身、毎週楽しみにしていたわけですし。リアルタイムで『DEATH NOTE』の連載を追えた私たちは、幸せだったと思います。

 ……ところで、最後に出てきた女性ってミサですよね? ミサだけ、その後描かないってのはおかしいですし。でも、顔が違うような気もするしなぁ……。