久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

銀行にて

 会社の用事で銀行に行った際、傘をATMに立て掛けたまま銀行を出るなどというボケをしてしまいました。その銀行がアーケード商店街の中にあったため、傘を忘れたことに気づいたのはかなり後になってからのこと。誰かに持って行かれていなければいいけど、と思いながら小走りで銀行に戻ると……幸い、傘はまだそこにありました。でも、別の人がATMを使っているので近寄れない。後ろに立ったら不審人物だし。
 仕方なく、その人が終わるまで待っていると、私が普通に順番待ちをしていると勘違いした行員が、「こちらあいてますよ」と親切にも声をかけてきてくれて。でもそっちの用事は終わっていたので、「いえ、ちょっと傘を忘れたので……」ともごもご返事をしていたら、
「はい、カサ〜」
 と、ATMの側にいた子供が傘を持ってきてくれました。私が口にした「傘」という単語が聞こえたんでしょう。微笑ましい光景に、行員も「あら〜、ありがとう」などと言ってます。
 できれば私もお礼を言いたかったのですが……えっと、その傘じゃないんですが。というか、それは君の傘じゃないですか? 渡されても困りますよ?
 その旨説明し、状況を理解した行員は思わず苦笑。でも、まだ分かってない子供はしつこく「カサ〜」と言って手渡そうとしてきて、それを見た子供の母親は大笑い。って、止めてくださいよっ。
 ……あ〜、この子はきっとすごい良い子なんでしょうね。親のお手伝いもしっかりしてそうです。でもそんな良い子ぶりを、ここで発揮してくれなくてもいいのに……。
 その後、傘は無事回収できましたが、仕事以外のところでやけに疲れさせられてしまいました。というか、行員と母親は笑いすぎ。

 ……いつも暗めの文章なので、頑張って明るい日常ネタを書いてみました。すごい疲れた。ホラー小説書いている方が楽です……。