久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

まんぼうシール

 福岡県で、万引き対策として今月からこんなのが始められたそうですが……

(記事消失にあわせ、リンクを削除しました:2006年8月25日)

 なんというか、穴だらけだなぁ、と。万引きは問題だし、転売屋は私も嫌いですが、でも効果が期待できない上、ちゃんとお金を払っている消費者に負担を強いるような制度はどうかと思うのですが。
 転売として狙われるマンガや写真集は、もうシュリンクで立ち読みできないようになっているんですし、CDショップなどと同様の防犯システムを採用すればいいと思うんですけどね。「とらのあな」の同人誌などでも使われてますよね、レジで精算をすませてからでないと、出入口でブザーが鳴るやつ。あれで充分だと思いますが。書店側の負担はあるでしょうけど、だからって消費者に不良品を売るような真似をするのはやはり間違いだと思います。私はオタクの中では、あまり傷や汚れを気にしない方ですが、でも買ったばかりの本にべったりシールを貼られたら、さすがにいい気はしませんよ。
 あと、転売対策とのことですが、他県の古本屋に持ち込まれたり、ネットオークションを利用された場合はどうするんでしょう? それに、そんな凝ったシールではないみたいですし、偽造も簡単そうな気がするんですけど……。転売目的以外の万引き犯、本そのものが欲しい人やスリルを求めてみたいな人には、まるで抑止力持ちませんし。逆に、まんぼうシールを貼っていないせいで万引き犯扱いされる危険性とかないんでしょうか? ネット通販で買ったり、旅行や出張に行った先で買った本、古くから持ってる本についてはどうなるんでしょう?
 考えれば考えるほど、問題点が色々浮かんでくるのですが。効果があるようにも思えないですし……。

 書きながら思いついたことなんですけど、転売を防止したいのなら、「古書店に持ち込むときは購入時のレシートも持参させ、それで購入したことが確認できた場合のみ引き取るようにする」でいいんじゃないでしょうか? 不良品を取り替えるときと同じような具合に。まんぼうシールの理解を求めるよりも、レシートによる確認で協力をお願いした方が、消費者や古書店もまだ理解してくれそうな気がするのですが。古い本については、奥付で何年前発行の本は免除というようにするとか。レシート・領収書はどこで買っても、貰おうと思えば貰えるわけですし。まんぼうシールと違って、税金も無駄に使われないですし。
 まぁ、書きながらの思いつきなので、穴はやっぱりありますけどね。少し時間が経つと文字が消えてしまうレシートもありますし。消費者にレシートを保管するよう求めるというのも、負担といえば負担ですしね。

 本好きとして、万引きで本屋が潰れるようなことは許し難いことですが。でも、まんぼうシールの制度はやはり受け入れられないです。もっと良い方法、ないですかね……。