久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「12月のベロニカ」貴子潤一郎

 第14回ファンタジア長編小説大賞大賞受賞作。積ん読だったのを読みました。富士見ファンタジア文庫の小説を久々に読んだわけですが、えらく硬派な作品だったので驚きました。
 女神の依代として、死ぬ間際まで眠り続ける運命の女性と、その彼女を守ることを誓った騎士のお話。不器用で純粋な男の物語でもあります。騎士の誓いとか、友との友情とか、そういったテーマが好きな人はすごい楽しめると思います。ファンタジア文庫ですが、硬派なファンタジー世界でのお話なので、魔法が飛び交うライトファンタジーは苦手という人でも大丈夫かと。
ロードス島」「ドラゴンランス」世代にはお薦めと言ってもいいかもしれませんね。

12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)

12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)