1984年に刊行された短編集の新装版。全14篇収録。
古典的な宇宙SFが中心なので、今の若い人にはちょっと退屈かもしれないなぁ、と思ったり。「プラネテス」が好きな人なら大丈夫かもしれませんが。
宇宙開発に生きる宇宙飛行士を描いた、連作短編の表題作が一番好きですね。月開発の「月に賭ける」も好きですが。
ヒューゴー賞短篇部門受賞作の「星」は、ぴんときませんでした。宗教テーマの作品が今一つ分かりにくく感じるのは、日本人だからでしょうか。
「機密漏洩」「その次の朝はなかった」「宇宙のカサノヴァ」は、ショートショートのような落ちのある短篇で楽しかったです。「宣伝キャンペーン」は、ちょっと先が読めてしまいましたが。
自分が宇宙テーマのSF好きなのを、再確認。「2001年宇宙の旅」は未読だったりするので、近いうちに読もうと思います。
- 作者: アーサー・C.クラーク,Arthur C. Clarke,山高昭
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (26件) を見る