久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

野暮

 今日の日経朝刊の「今を読み解く」で、ゲームに関する記事が載っていたので、少し思うところを。
 記事の内容はそんなに悪くなかったとは思います。ゲーム否定派とゲーム肯定派の本をそれぞれ紹介し、内容に触れた後、単純な否定だけではいけないと結んでいて。賛美も批判もしない、中立的な視点からの意見だと思うので、悪くない記事だと思いました。
 ただ、違和感を覚える箇所もあって……この手の記事は、どうしていつも、ゲームは人生にとって有益か否か、みたいな話をしようとするのでしょうか? それがいつも疑問です。
 ゲームは遊びで、娯楽なわけですから、やっている間夢中になれて、終わった後「ああ、面白かった」と思わせることができたら、それで役目は充分果たしているのですが。テレビや映画、小説やマンガ、スポーツ観戦やアナログゲーム、そういった他の娯楽と一緒です。成長とか時間の無駄遣いとか、そういったことを言い出すこと自体、おかしな話じゃないかと思うんですけどね。
 ゲームで遊ぶのは時間の無駄だと言っている人って、自分は息抜きやストレス解消のための遊びってしないんでしょうか。いつもプラスマイナスで物事を考えているのでしょうか。ただ楽しむための娯楽を認めない、許さないって……あまりに狭量な考え方だと思うのですが。
 なんというか、野暮な人が多すぎですよ……。