久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「薄荷廃園の主人とご主人」

 いつの間にか発売されていた、なるしまゆりさんのコミック。先日、久々にWebサイトを覗いたときに見つけたので、購入しました。
 大異変によって破壊され、どうにか復興の道を歩み始めた世界でのお話。
 古びた屋敷で、不可思議な「坊ちゃん」と出会った泥棒が、自分の命の誇りに気づくお話……でしょうか?
 新しいメイドが「坊ちゃん」に仕えることになる4話だけ、なんか浮いているなぁと思ったら……発表順は4話が最初だったんですね。で、1〜3話で、執事の過去を描いた、と。

 なるしまゆりさんの作品らしく、台詞回しが面白くて、また印象的ですね。どこかとぼけた展開や、間の抜けた会話なんかも多いのですが、それがシリアスな場面をうまく引き立てていると思います。

 きれいにまとまっているので、続きはないんでしょうね。一冊完結だと思います。

薄荷廃園の主人と執事。 (あすかコミックスDX)

薄荷廃園の主人と執事。 (あすかコミックスDX)

少年魔法士」の新刊は今年中に発売されるようですが……「原獣文書」の続きはいつになるんだろう……。