久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「Truth In Fantasy 世紀末 神々の終末文書」草野巧

 積み本消化。もうとっくに新世紀になってしまい、小説等では世紀末ネタも使い難くなってしまっていますが。あの頃の世紀末ブームってなんだったのかなぁ、と思いながら読みました。ほんと流行っていましたからね……。
 いろいろな神話や宗教の終末論が短くまとめられて解説されているので、大まかな内容を理解するには丁度良い本でした。文化・歴史的な面から紹介されているので、オカルト色が薄かったのも良かったです。黙示文学が産まれた背景なんかも興味深いものがありましたね。
 文章が平易で読みやすいのが「Truth In Fantasy」の特徴。でも、詳しい人には物足りない内容かもしれません。あくまで入門書、もしくは雑学本なので。
 TRPGライトノベルのネタに使うには丁度良い本ですけどね。

世紀末―神々の終末文書 (Truth In Fantasy)

世紀末―神々の終末文書 (Truth In Fantasy)