久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ゴールデン・マン ディック傑作集3」フィリップ・K・ディック

 積ん読消化だったのですが、図らずもタイムリーな読書になったようで。表題作が、映画「NEXT」の原作だそうです*1
 全7編収録。うち1本はファンタジーで、結構後味悪いです。
 古い作品なので、まさに古典SFといった趣。短編なので、割りとわかりやすいお話が多かったと思います。ディックの長編って、「結局なんだったの?」と思うようなお話もあるのですが。
 一種のディストピア・テーマの「ヤンシーにならえ」がお気に入りです。でも絵空事とは笑えませんよね、とも思ったりも……。

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)

ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)

ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)

*1:映画の宣伝を見ると、もとのアイディアからかなりお話を膨らませているみたいですけどね。