出題編の事件や解答を仄めかしながら、「罪滅し編」の悲劇が続いてきます。
レナの犯した「罪」と仲間の「許し」を描いた、前半のクライマックスの部分。どうしてもどこか大げさなところというか、わざとらしさを感じてしまうのは仕方ないんでしょうね。この台詞回しは、竜騎士07さんの個性というか、味でもあるのでしょうし。もう好みの問題なんでしょう。テーマの処理の仕方には、賛否ありましたが、私は悪くないと思いました。
後半は、次の悲劇への下準備。レナの思い込みがどんどん悪い方向へ突き進んでいってます。真相とブラフが混ぜこぜで描かれているのは面白いのですが、全作読むと不自然に感じてしまうところもあるのは、ちょっと残念ですね。
……ちょっと否定的な感想になってしまっていますが、コミカライズとして理想的な形でまとまっている点は、かわらず高評価です。原作ファンは読んで損はないでしょうし、ゲームをする時間はとれないけど、内容だけ知りたいという人にも丁度良いマンガになっていると思います。
解答編は4冊完結のようですが……「罪滅し編」の最後の仕掛けは、どう表現するんでしょうね? エピローグ扱い?
- 作者: 竜騎士07,鈴羅木かりん
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/06/22
- メディア: コミック
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