外伝「鬼曝し編」、ひとまず完結です。後日談がまだあるようですが、2巻でもきれいにまとまっていますね。凄惨な描写、緊迫感のある展開、最後のちょっと切なくなるようなやり取り、その辺は上手く描かれていると思いました。
ただ真相に関しては、ちょっと今一つに感じてしまいました。この手の真相はあまり珍しいものではないですし、その真相を納得させられるだけの伏線が足りない気がするので。これは「ひぐらしのなく頃に」の他の話でもそうですけどね。前半のエピソードや描写にもう少し気を使えば、もっとよくなるのにと思ったり。あまり描きすぎると真相を悟られてしまうので、バランスはとても難しいですけど。ミステリー作品を書くのはだから大変なわけです*1。
ホラーサスペンスが好きな人には割とお薦めだとは思いました。本編を知らなくても楽しめると思います。
ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編 (2) (カドカワコミックスAエース)
- 作者: 鬼頭えん,竜騎士07
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: コミック
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*1:真相を知った上で読み返すと、お母さんの台詞に対する違和感なんかは、伏線だったのかなぁと思いましたけど。