「エレメンタルジェレイド蒼空の戦旗」５巻

「ヴァペル=ビジ」編が終わり、「パジル=コタック」編へ。儀式がうまくいかなかったり、怪しい美形キャラが現れたりと、不安要素が見え隠れしている第５巻でした。
　前巻の感想と同じになってしまうのですが……世界全体の状況とか、国同士の関係とか、そういったものが描かれていないため、お話の中に入っていきづらいところがあります。自分の国を取り戻すという目的はわかるのですが、そのためにアシェアが何をしていこうとしているのか、その辺が見えにくいため、ただ順番に国を巡っているようにしか見えないので。紅の方は「エディルガーデンに行く」という目的がはっきりしているので、感情移入もしやすいのですが。キャラのコミカルなやり取りなんかは、蒼の方も好きなんですけどね。
　お話の進みもちょっと遅めな気がします。ずっと謎キャラみたいだったあの人も登場したことですし、展開の速度が上がってくれると嬉しいのですけど。