「電脳コイル」再放送、最終回を視聴。SFジュブナイルとして、非常によくできた作品だと思いました。小学生最後の一年を過ごす子供たちを主役に、きちんと子供たちの成長を描いた点は非常に良いと思います。児童向けアニメはあまり見ていないのですが、現在でもこういうアニメがちゃんと作られているのを知って、少し嬉しくなったりも。
電脳メガネという道具を通して見える、現実と重なり合った電脳世界の描写もとても良かったです。そのメガネを自分たちの遊び道具として使っている子供たちの姿も上手い。出てくる道具の名前や使い方、メタダグ探しのための探検、サッチーに見つかって逃げ回るところなど、子供の頃の冒険の雰囲気が出ていて、なにやら懐かしく思えてしまったりもしました。都市伝説の絡め方も良いですね。
子供たちの日常の延長に事件が起きる前半から、大きな事件と対峙することになる後半へ、その流れがちょっともたついた気がするのと、中心となるヤサコ・イサコ・ハラケン以外、他の子供たちの出番が後半ほとんどないのはちょっと残念でしたけれど。
それでも、最終回の盛り上がりは感動的でした。ヤサコがイサコに呼びかけるところ、イサコが走り出すところ、そして最後のデンスケの姿。お話としても、テーマとしても、きれいにまとめられたと思います。
良い作品でした。
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