久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「アヒルと鴨のコインロッカー」

 録画していたものを視聴。原作は未読です。
 伏線の消化がとてもきれいな、ミステリー映画だと思いました。「広辞苑」一冊を盗るための本屋襲撃計画、それを計画した男の本当の理由。男と昔の恋人の関係。男の不可思議な言動。それらがきちんと伏線として機能していて、それがちゃんと最後に回収されているのはとても気持ちがいいですね。大きな驚きやトリックがあるわけではありませんが、最後を見て「なるほど」と思わされるところはちゃんとミステリーしてます。
 どこか頼りなくてとぼけたところのある主人公と、不可思議な雰囲気の男の関係も良かった。タイトルのテーマ性も良。
 良作でした。

アヒルと鴨のコインロッカー [DVD]

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 結構最近の映画なのに、なんで夜中の放映だったんでしょう?