「CANAAN」最終話 - 久道進の日記帳

　最後まで、今一つ物語の中に入っていけなかったというのが正直な感想。
　共感覚を駆使して戦う主人公、そのガンアクションは格好良かったですが……物語がうまく流れていない印象でした。殺人ウイルスとその感染によって生まれた異常能力者や、それに関係した政府の陰謀。主人公の過去と、新しく出会った人たちとの関係。それらがうまく噛み合っていないような気もしてしまって。
　完全に壊れた性格で、切れっぱなしで暴走した挙句、自滅してしまったリャン・チーは、良くも悪くも印象的でした。リャン・チーとカミングズの関係が一番納得がいくというか、ちゃんとまとまっていたと思います。カナンとマリアの関係とかは、どうも今一つ伝わってこないものが……。
　共感覚を駆使した純粋なアクションシーンがもっと見たかったですね。