様々なデータを分析・検討しながら、世界経済のこれまでとこれからを考察した本。輸出主導で経済成長を維持してきた国や地域を「アリ」、内需主導で経済成長を維持してきた国を「キリギリス」に喩え*1、グローバル化経済の中での両者の相互依存と、現在の崩壊を分析しています。
前半、豊富な資料をもとに分析していたのに比べ、最終章の今後の日本経済については、どこか煮え切らない印象。わかりやすい対策や解決方法などないのでしょうけどね。
グローバル化経済の転換点 - 「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本 (中公新書)
- 作者: 中井浩之
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/10/26
- メディア: 新書
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*1:まえがきより