久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「グローバル化経済の転換点 「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本」中井浩之

 様々なデータを分析・検討しながら、世界経済のこれまでとこれからを考察した本。輸出主導で経済成長を維持してきた国や地域を「アリ」、内需主導で経済成長を維持してきた国を「キリギリス」に喩え*1グローバル化経済の中での両者の相互依存と、現在の崩壊を分析しています。
 前半、豊富な資料をもとに分析していたのに比べ、最終章の今後の日本経済については、どこか煮え切らない印象。わかりやすい対策や解決方法などないのでしょうけどね。


*1:まえがきより