久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

青少年健全育成条例の件

 改正案がまた提出されるとのこと。昨日の日経夕刊に載っていました。
 記事を読むと、児童ポルノを「所持しない責務」「根絶に向けた責務」が削られて、フィクションの性表現についても、「不当に賛美」した内容のものの区分販売を求めているだけのようになっていますが……記事の印象だけだと、特に問題のない条例に思えてしまいますね。
 ブログの記事を見て回ると、非実在青少年という表現は消えたらしく、でも却って曖昧で拡大解釈されやすいものになってしまった、という批判もありました。規制推進派は、フィクションの性表現は一切認めないみたいなことも言っているようですし……報道されていることと、規制推進派の主張や実際の条文と、規制反対派の反論と……どれも言っていることが違うというか、温度差がありすぎて、悩まされてしまうときもあります。推進派の暴言は論外ですけど。
 実際の条文をちゃんと読んでいないので、なんとも言えないところもあるのですが……あれだけ揉めて、反対する人の多かった条例改正案なのですから、もっと広く各業界に意見を求めて審議するべきだと思うのですけれどね。子供の健全育成を考えてのものならば、その審議も公平で健全であるべきだと思います。そうでなければ、説得力なんてないでしょう。一部の大人が思っているほど、若い人も子供も、バカで未熟ではありませんから。薄っぺらい「健全」条例など、それこそ却って子供に悪影響です。