久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「題未定」小松左京

 連載小説の題名が決まらないことに苦しむ作家「小松左京」が巻き込まれてしまう大騒動を描いた、ドタバタSF。題が決まらないことが、なぜか歴史を改変してしまう騒動にまで発展してしまい……。
 主役が作家自身で、連載でのタイトルページや編集者の言葉まで作品に取り込まれているという点で、メタフィクションの一種なんでしょうね。
 SFネタと駄洒落によるドタバタですが、最後はちょっとあっさりめ。

題未定 (ハルキ文庫)

題未定 (ハルキ文庫)