久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

今回の不健全図書指定について

 青少年健全育成条例のパンフレットについてブログに書いた矢先、ジェームスほたてさんの「愛恋千鳥」が、東京都の不健全図書指定を受けたことを知ったわけですが……。

Togetter「ジェームスほたて hotateyaさん連載中の「愛恋千鳥」、東京都不健全図書指定の答申」
Togetter「東京都 不健全図書指定の答申に関する、作家さんなどのつぶやき 」

 作品を読んでいないのでなんとも言えないところもありますが……やはり、一方的に不健全図書指定をされてしまうこと、それについて異議を申し立てる、指定の撤回を求めるといった機会がないというのは問題だと思います。*1この前のデパートでのサブカル展中止の件もそうですが、一部の人の不快感だけで、作り手にきちんとした説明もされないまま、一方的に作品が否定されて消されてしまうというのは、あまりにも不公平であり不公正なことではないでしょうか。
 作品を批判するのは自由ですし、有害だ不健全だと主張することも自由です。でもそういった意見に対して、作り手が反論することも当然の自由であり権利であるわけで、それは等しく守られなければならないことのはずです。一方的に作品を批判し、誰かの仕事を卑しいと罵倒し、作り手に反論する機会すらきちんと与えない状況は決して「健全」ではないでしょう。そういった独善こそ、子供たちにとって悪影響です。

*1:私が知らないだけで、何らかの手段はあるのかもしれませんが。