劇団が合宿中の孤島で起きた事件。主役の配役で揉めている中、火事が起き、一人は焼死、一人は重傷の上記憶を失い、そして一人は失踪してしまうが……。
裏表紙の、「事件の証人であり、犯人であり、犠牲者で、探偵役で、ワトソン役で、記録者で、容疑者で、そして共犯者でもある……一人八役の「わたし」が語る驚愕の真相とは!?」という内容紹介に惹かれて手に取りました。上手い文ですよね。いったいどういうことなのかと、自然と興味が沸きますし。
その一人八役については、ああなるほどと思う反面、少し強引に思えるところも。一応納得はできるのですが、無理に役を分けたような感じも少し覚えてしまいます。一人四役の「シンデレラの罠」のオマージュということで、八役になったのでしょうけど。

- 作者: 鯨統一郎
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- 発売日: 2005/09/08
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