久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「七つの危険な真実」

 文庫オリジナルアンソロジー。一応、ミステリーのアンソロですね。
 小料理屋を舞台に、いけ好かない客によって結び合わされる意外な縁を描いた、乃南アサさんの「福の神」と、ありきたりな誘拐事件に隠された真実を描いた、連城三紀彦さんの「過去からの声」の2作品が特にお気に入り。恋人と別れたばかりのOLが関わった事件を描く、宮部みゆきさんの「返事はいらない」も、お話の閉じ方がきれいで面白かったです。
 他の方の作品も、雰囲気が良い作品が多く、どれも楽しめました。

七つの危険な真実 (新潮文庫)

七つの危険な真実 (新潮文庫)