イラスト中心の脳科学入門書。マンガと書かれていますが、コマ割りの普通の漫画ではなく、大きなイラストによる解説といった感じです。イラストが豊富でわかりやすい内容ですが、章分けが少し曖昧で、ちょっとまとまりに欠けているようなところがあるのがマイナス。
内容について。脳と心の関係を考えさせられて非常に面白いです。脳の一部が壊れてしまうことで、「色」というものを失ってしまったり、ものの動きを認識できなくなってしまったり。いろいろな種類の失語症、新しい記憶を持てなくなってしまう順行性健忘、よく知っている顔がわからなくなってしまう顔貌失認。不思議で興味深く感じると同時に、ちょっと怖くなってしまうようなところもあります。脳の損傷は今の自分を失うということでもあるわけで、それを想像するとやはり怖くなってしまいますね。
怪我や病気には気をつけよう、なんて思ったりもしました。
- 作者: ゲラトゥリ・アングス,サラーティ・オスカー,小林司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/11/20
- メディア: 新書
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