日本文化が流行っていた19世紀後半のフランスにやってきた、日本人の少女湯音の物語。
フランスと日本の文化、考え方の違いに戸惑ったり傷ついたりしながらも、一生懸命に頑張っている湯音の姿が健気でかわいいですね。
湯音が奉公することになる看板店の若い店主。ぶっきらぼうで頑固なところがありながらも、湯音のことをちゃんと気にかけている彼の姿も良いです。
何度か見たアニメの方は、日常系アニメに近いやわらかい雰囲気の作品に思えましたが、原作の方は人種や階級意識についての重たさも匂わせていて、そこが他の緩やかな日常系作品とは違う特色になっているとも思いました。表情がころころ変わる湯音のかわいさやコミカルな描写によって緩和されていますが、温かくやわらかなだけのお話ではないとも思えます。
異国迷路のクロワーゼ 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)
- 作者: 武田日向
- 出版社/メーカー: KADOKAWA(富士見書房)
- 発売日: 2007/12/08
- メディア: コミック
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