流行り言葉をもじったようなキャッチフレーズは、軽い印象しか与えないのでやめた方が良いと思うのですけれど……そうでなくても、伝えたいことがすぐに想像できないものは、キャッチフレーズとしての意味がないような気も。
自殺の問題、その対策についていろいろ語られていますけれど……でも結局、自殺を防ぐには、自殺をしようとしている人がそれぞれ抱えている問題を解決する以外、方法はないんですよね。相談窓口が無駄だとは思いませんし、孤独や孤立感が解消されることで救われる人もいるのでしょうけれど、それだけではどうしようもない問題を抱えている人が大勢いるわけですし。経済的な問題や病気、介護、いじめなど……。
今の社会の多くの問題、それぞれに対しての対策がきちんと進められていない以上、自殺の対策だけを考えていても効果は出ないのではないでしょうか。
余談ですが……昔読んだ本で、自殺は自分に対する暴力で、粗暴な人間の犯す傷害事件と同じもの、というような主張をしている人がいたのを覚えています。暴力的な人間が自分に暴力をふるって自殺する、自殺は自分自身への傷害事件だ、みたいな感じの内容でしたが……どうにもとんちんかんな意見にしか思えませんでした。その後の若者批判が、またひどくて……読み終えて思ったことは、ああこの人は最近の若者やサブカルが嫌いなんだなぁ、ということだけでした……。