久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」

ベルセルク」アニメ映画版、第1章。昨日、同人仲間と新宿で見てきました。
 ガッツが鷹の団のいた頃の話。グリフィスや団員たちとの繋がり、戦場での若者たちの青春。
 昨日少し書きましたが……戦闘シーンの迫力がすごく、それだけでも充分楽しめる作品になっていると思いました。城攻め、剣と剣の勝負、合戦、ゾッドとの対決。鎧や剣の描写も本格的な西洋ファンタジーに負けない出来。ファンタジーTRPG、それも昔の「D&D」等が好きだった人なら、戦いのシーンだけでも楽しめると思います。
 お話の方は……長い原作のため、ダイジェストっぽくなってしまうのは仕方のないところでしょうか。原作の主な戦いを描きながら、合間に人物描写を挟んでいくような感じになっていました。ガッツとグリフィスの関係については、多少原作の話をカットしながらも、さすがにしっかりと丁寧に描いています。でもその代わり、他の団員たちとの描写は、かなり減らされてしまっているような……上映時間があと30分長ければ、もう少しちゃんと描けたと思うのですけれど。そこが少しもったいなく思えてしまいました。
 それでも、続きも見たいと思わせる映画にはなっていました。次回が楽しみです。
「黄金時代篇」以降はどうするんでしょうね? オープニングの映像には、原作のかなり後半の登場人物も出ていましたけれど。「断罪篇」や魔女シールケが仲間になったあたりの話は、映像で見てみたいですね。