久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「内宇宙への旅」倉阪鬼一郎

 描き下ろし中篇を依頼された著者は、自分の小学生時代の曖昧な記憶を題材に作品を書こうとする。自分の記憶に悩みながら、著者は取材と執筆を続けていくのだが……。
 SFホラー。なんともいえないユーモアを感じさせる作品でした。実感が伴わない記憶に戸惑う主人公の様子が、妙におかしいというか、面白いというか。
 作中の仕掛けには、最後までまるで気がつきませんでした。鈍感ですね、私……。

内宇宙への旅 (徳間デュアル文庫)

内宇宙への旅 (徳間デュアル文庫)