青年講師と二人の女子高生を中心とした、学園物語第2巻。
女子高の講師の立場を悪くないと感じ始める悠。だがそこへ、アメリカで研究者仲間だった男が悠を訪ねてきたことで、研究者の未来と講師の立場の狭間で揺れ始めてしまう。一方葵は、抑えきれない知識欲を持て余しながらも、過去のトラウマから次の一歩を踏み出せずにいた……才能を持った二人の微妙な心理が丁寧に描かれていますね。もどかしかったり切なかったり。少女漫画のようなラブコメをしているハルカが清涼剤のような役割になっているような気も。ギャルっぽい外見とは正反対の純粋さがほんとに可愛らしいですね。
兄である悠に対して憧れと置いてけぼりの寂しさ、そしていつか追いつくという決意を持っている双子の弟妹。恋愛経験豊富ながら、いつもろくでもない男に引っかかってしまう冬子。腐女子ライフを満喫しているような香代等、周りのキャラも魅力的で、それぞれの繊細な距離感の描かれた方も良い感じです。
雑誌でずっと読んでいたお話ですが、単行本で読み返してもやっぱり面白い。純粋にコミカルなお話である番外編二本も楽しかったです。
続きが楽しみな作品です。
- 作者: 竹葉久美子
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/11/26
- メディア: コミック
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