「インセプション」 - 久道進の日記帳

　録画しておいたものを視聴。
　他人の夢に入り込み、アイディアを盗むことを生業としているコブは、自分の子供たちとの再会を報酬に、アイディアを植えつける「インセプション」の仕事を引き受ける。仲間を集めて、ターゲットの夢に入り込むコブたちだったが、相手が意識の防衛訓練を受けていたために、夢の中で敵の妨害を受けることになってしまう。更に、コブの深層心理が生み出した妻もそこに現れるのだが……。
　夢や仮想世界をテーマにした作品だと、現実と夢の境界が曖昧になる、どこからが現実でどこからが夢なのかわからなくなる……という展開になることが多いですが、本作はその辺をしっかり区分けしてわかりやすく描いているように思えました。人の現実認識よりも、主人公がトラウマと向き合うことが主題になっているからでしょうね。最後にちょっと思わせぶりな描写もありますが、夢の世界を題材にした作品として、お約束のサービスシーンを入れただけだと思います。
　夢の中に入り込むお話にしては、映像や描写は割と普通のアクション映画のようで、そこはちょっと物足りなかったですね。一部面白いシーンもあったのですけれど……。