久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「水車館の殺人」綾辻行人

 積み消化。館シリーズの第二作目。
 巨大な水車を持つ館、水車館。仮面をつけ、車椅子に乗った館の主人は、一年に一度だけ、画家だった亡き父のファンである客を数人、館に招待していた。その館で一年前に起きた殺人事件。事件の真相に疑問を抱き訪ねてきた男を、水車館の主人は迎え入れるのだが……。
 人里離れた山奥にある館。嵐の夜、その館で起きる事件……と、王道ミステリの雰囲気が楽しい作品でした。館ものには、やっぱり独特の楽しさがありますよね。仮面の主人と、その妻である美少女という、怪しさを感じさせる登場人物も良い感じです。

水車館の殺人 (講談社文庫)

水車館の殺人 (講談社文庫)

水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 新装改訂版も出ているみたいですが……私が読んだのは古い方です。