久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

 というわけで、一応公開初日に見てきた「新劇場版:Q」の感想です。
 テレビシリーズとはまるで違う展開ですが、お話の中心は、テレビ版24話の内容をより掘り下げたものになっていたと思います。シンジとカヲル、二人の出会いと友情、そして別れ。今回シンジは、テレビ版のとき以上に孤立し、加えて詳しい状況もわからないような状態におかれてしまっているので、親しげに近づいてくるカヲルに気を許してしまうのも、よくわかりますね。テレビ版のときよりも、シンジの感情を理解しやすくなっているように思えました。
 個人的に、テレビ版と一番大きく違っていると思えた点は……アスカが自立し、精神的にも安定している子になっていたことでしたね。ひょっとしたら、物語の中で一番「大人」な子になっているのでは、と思えたりも。「Q」の最後では、そんなアスカとシンジ、それに綾波レイ(?)が共に行動することになるところで、次回へ続くとなりました。テレビ版及び旧劇場版では、皆が自分の殻の中に閉じこもり、互いにちゃんと向き合うことなく補完計画に巻き込まれていってしまいましたが……この新劇場版では、旧シリーズでは見ることの出来なかった三人の関係が描かれそうで、そこは期待したいと思います。
 で……一応完結編となるはずの次回作の公開は、いつになるんでしょうね?