久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「きみがぼくを見つけた日」

 テレビ放映されたものを視聴。
 幼い頃より、自分の身にたびたび起きるタイムトラベル現象に悩まされていた主人公ヘンリーは、ある日、未来からやってきたヘンリーと幼い頃に出会ったという女性クレアと知り合う。二人はつきあい始め、結婚するのだが、ヘンリーの身に起きるタイムトラベル現象が夫婦二人の擦れ違いを生み……。
 SFというより、ファンタジーの雰囲気のラブロマンス。タイムトラベル現象によって夫婦が一緒にいる時間が減らされ、気持ちが擦れ違い、苦悩することになる……その切なさが見所なのだと思います。
 ヘンリーの視点で始まった物語ですが、エンディングはクレアの視点で語られているような感じなので、ちょっとまとまりが悪くなってしまったような気も。クレアを主人公に、タイムトラベル現象に苦しむ夫を持った妻の物語として最初から語った方が良かったのでないかと思います。
 二人を出会わせたタイムトラベル現象が、結婚後は二人を切り離す障害になってしまい……それがエンディングでは、再び二人を結びつける絆のようなものに変わる……その描き方自体は悪くなかったです。

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