「ベルセルク黄金時代篇３降臨」

「黄金時代篇」最終章。
　グリフィス救出後の追っ手との戦い等はほとんどカットして、「蝕」をじっくりたっぷりと描く構成となっていました。「蝕」のあの悪夢のような絶望的状況、化け物たちの気持ち悪さ、恐ろしさ、それらが上手く映像化されていたように思えます。１８歳以上指定版もあるようですが、R15でも充分しっかりと描かれていますね。
「蝕」の描写は満足のいくものでしたが……三部作最終章として、できれば「蝕」後の旅立ちのシーンは、原作と同じように描いて欲しかったですね。映画では、ちょっと中途半端なところで終わってしまっているので……ガッツが武装を整え、ドラゴンころしを持って旅立つところまでちゃんと描いた方が、三部作の終わりとしてきちんとまとまったと思うのですけど。
　その他細かい台詞の改変等で、原作ファンとしてはちょっと気になるところもありましたが……それでも概ね満足のいく内容でした。次回予告等はありませんでしたが、続きの映像化も期待したいものです。
「黄金時代篇」１、２章も、またちょっと見たくなってしまったりもしました。戦闘シーンの迫力はすごいので、ファンタジー RPG好きにはお勧めです。