久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「児童ポルノ法案」について

 日経新聞では記事になっていませんが……児童ポルノ法案改正、またいろいろな動きが目立ってきているようですね。考えれば考えるほど、憂鬱になってきてしまいます……。
 結局のところ、規制推進派の動機は、性的なものへの嫌悪感や独善的な倫理道徳観なんですよね。だから、単純所持の罰則やフィクションの性表現の規制ばかり強行に押し進めようとしている。自分たちの思想信条の方が優先だから、規制反対派とちゃんと議論をしようともしないし、間違いを改めようともしない。
 冤罪についても、規制推進派は本当に安易に考えていて……裁判が一般市民にとってどれだけ負担となり、どれだけ人生を狂わせるものなのか、どうして理解できないのでしょうね。家族の誰かが冤罪で捕まれば、その家族の子供も苦しむということは、想像しないのでしょうか? 規制推進派は「子供のため」とすぐに言いますが、とても子供のことを考えている人間の言動とは思えません。子供をだしにして、自分たちの思想信条を達成しようとしているとしか思えないんですよね。
 今回の改正案、ろくに議論もせずに押し通そうとしている様子もありますが……それもほんとに恐ろしいことです。日本では、一般市民が政治に関する発言をすると煙たがられてしまいがちですが……自分たちの生活を守るためにも、ちゃんと声を上げていかないといけませんよね。
 いじめや体罰の問題もそうですが……被害にあった児童の救済について、もっと真剣に考えて欲しいものです。