久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「昭和元禄落語心中」最終話

 昭和中期を舞台に、落語の世界と、それに関わる人間の情念と業を描いた物語。
 兄弟弟子、師匠と弟子、男と女……それぞれの関係の複雑な心情。登場人物の生きる姿に、自然と画面に見入ってしまいました。
 落語のシーンにも、何とも言えない迫力がありましたね。見ていると、実際に寄席にも行ってみたくなります。
 個人的に……エンディングテーマと、そこで映される絵も好みでした。昔の昭和には、なんかロマンというか、古き良き時代への憧れみたいなものを感じてしまいます。辛うじて昭和を知る人間の持つ、ノスタルジーというか。実際には、現代と比べて特別良い時代というわけでもなかったはずなのですけどね。
 それはともかく……とても見応えのあるアニメでした。第2期放送も決定とのこと。続編の放送が楽しみです。