19日、友人たちと新宿で見てきました。原作は、読み切りの短編だけ読んでいます。
聴覚障害者の少女と、転校してきた彼女をいじめ、その後いじめられる立場へと変わってしまった少年。高校生となり、再会したその二人を中心とした物語。
子供の頃、誰でも人をいじめたり、いじめられたりといった経験は必ずあるものですが……そのあまり思い出したくない過去を突きつけられているような気分になる作品でした。
出てくる子供たちにどうしようもない悪人というのはいなくて……ただ皆、未熟だったり、不器用だったり、弱かったり、ちょっと無神経だったり、普通に少し悪いところがあったりして。それはもちろんヒロインの少女も同じことで。そんな彼らがぶつかり合う様子が痛々しく……それでも繋がりは切れず、共にいる姿に希望を感じたりもしました。
自分の過去を振り返りつつ……いろいろ考えさせられる、良い作品でした。
……主人公たちが小学生の頃の担任教師が一番悪い、という気持ちもあったりしますけどね。聴覚障害者の少女が転校してきても何も気遣わない、手助けは生徒任せでフォローもしない、そもそも普段から生徒と触れ合っている様子もない、その上生徒に責任を押し付けたりもする……最初はちゃんと転校生を受け入れようとしていた子供たちも、ストレスからいじめを行うようになってしまいますよね。そうならないよう注意しフォローするのが、教師の役目のはずなのですが……自分自身、無神経な教師に苦しめられた経験があるだけに、余計あの担任教師の振る舞いが気になってしまいました。

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原作コミック、改めて読んでみたくなりますね。原作ではどう描かれているのか、気になる点もありましたし。

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映画のノベライズも発売されているみたいですね。