日経新聞朝刊で連載されていた、伊集院静さんの「琥珀の夢――小説、鳥井信治郎と末裔」が先日最終回を迎えましたね。サントリー創業者鳥井信治郎さんの伝記小説。
前半部分、日本国内に洋酒が入ってきて、それが大衆に受け入れられていく様子等は面白かったのですが……終盤は展開が駆け足気味で、ちょっとダイジェストっぽくなってしまっていたのが残念でした。心情描写等も、少し物足りない感じでしたし。
人の一生を一作の小説で書ききるというのは、やっぱり難しいことなのでしょうね。
6日からは、林真理子さんの「愉楽にて」の連載が始まっています。