久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「レディ・プレイヤー1」

 一応なるべくぼかして書きますが……ネタバレ多めの感想になりますので、未見の方はご注意下さい。
 4月22日、同人仲間と新宿で見てきました。スピルバーグ監督の最新作。大勢の人間が現実からVRネットゲーム「オアシス」の世界へ逃避するようになってしまった未来。大企業に搾取され、苦しむ人々まで生まれてしまった世界で、「オアシス」の継承権を巡るゲームに参加することになった少年の戦いと再生の物語。
 70年代から90年代半ば頃までのオタク・ポップカルチャーのネタ満載の娯楽大作で、画面を見ているだけでも楽しい映画でした。日本のアニメや特撮のキャラクターに見せ場が多いのも嬉しく、映画のパロディネタも面白い。
 ゲームの裏技的攻略とか、1コインのおまけとか、家庭用ゲーム機やゲームセンターで遊んだ思い出がある人なら、にやりとできるネタも楽しい。
 そして……私が作ったものを楽しんでくれてありがとう、という最後のメッセージは、娯楽作を作り続けてきたスピルバーグ監督ご自身の感謝の言葉でもあるのだろうなぁと、そう思いました。私はアマチュアですが、一応小説を書き続けている身なので、すごく共感してしまうというか……ほんとに胸を打つものがありました。
 30代後半以降の方……若い頃、家庭用ゲーム機やゲームセンターのゲーム、それにアメリカのホラー映画等に親しんできた人なら、きっと楽しめる作品だと思います。是非、劇場で。

 原作小説も読んでみたくなりますね。映画では使えなかったネタを確認してみたいです。