久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ムタフカズ」

 本日、同人仲間と新宿で見てきました。日仏合作のアニメーション映画。
 最底辺の町で冴えない暮らしを続けていた若者が、ある日からその身を狙われるようになってしまい……やがて自身の秘密や大きな陰謀と対峙する羽目になっていく……というお話。
 町の汚さや治安の悪さの描写が徹底していて……ほんとに最底辺の世界で生きる若者のお話、といった感じでした。そんな最悪でろくでもない世界で、それでもギリギリ踏み止まって生きていこうとする主人公。自身の秘密や陰謀に飲み込まれず、自分であり続けようとすることが、彼が守ると決めた自身の誇りなんだろうなぁ、などと思ったりもしました。
 ちょっと変わった作品で、なかなか人にはお勧めしにくい点もありますが……個人的には、見られて良かったと思える作品でした。