久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「BEATLESS」

 人と道具、人と人を超えた超高度AIの関係を描いたSF作品。
 ロボットやAIの知能が人を大きく超えてしまったとき、人は自らが生み出したものとどう関わっていけばいいのか……というのは、SFの王道の題材ですね。
 人と変わらない振る舞いをしながらも、人と違って心は無いとされているレイシア。彼女が魅力的に見えるときもあれば、ひどく恐ろしい存在に思えるときもあり……アニメのキャラクターではありますが、彼女を単純に魅力的な子と思っていいのかどうか、悩まされる瞬間も多かったです。
 もしレイシアが現実に存在していたら、自分はどう思い、どう接するのだろうか……そんなことを考えさせられもしました。人と高度AIとの関わり方について……現実の問題として、考えなくてはいけない時代になってきていますしね。

 原作小説もちょっと読んでみたくなりました。

BEATLESS

BEATLESS

BEATLESS 上 (角川文庫)

BEATLESS 上 (角川文庫)

BEATLESS 下 (角川文庫)

BEATLESS 下 (角川文庫)