久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「つみびと」最終回

 日経新聞夕刊で連載されていた山田詠美さんの小説「つみびと」が、25日、最終回を迎えましたね。育児放棄による子供の死を題材にした小説。実際に起きた事件をモデルにした作品のようです。
 母から子へ、そのまた子供へと続いてしまった不幸の連鎖。子供の頃に受けた傷や、抱えてしまった歪み……それらときちんと向き合い、消化していかないと、結果として大きな不幸を招いてしまう、ということなのでしょうか。「虐待の連鎖」みたいな考え方を安易に受け入れるつもりはないのですが……ただ、虐待や育児放棄が子供の心に大きな傷を残すことは事実であり、その虐待から子供を救済する方法については、もっと考えていかないといけないことなのだと思います。
 ……その他、個人的にいろいろ思うところはあるのですが、ちょっと考えがまとまらないので、感想はこの辺で。