久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「天狼 Sirius the Jaeger」

 伝奇活劇アニメ。強大な力を秘めた「天狼の匣」を巡る戦いの物語。

「天狼の匣」を狙う吸血鬼たちに一族を滅ぼされた少年が、吸血鬼を倒す狩人の組織に入り、一族の仇を取るために戦っていく。だが戦いの中、自分を助けるために吸血鬼になってしまった兄と再会することになって……と、伝奇作品としては王道のお話でしたね。

 アクションシーンはかっこよく、見せ場も多くて楽しかったです。

 お話の方は……終盤、ちょっと駆け足気味の展開で、少し物足りない感じでした。「天狼の匣」を狙っている世界各国の動きとか、ほとんど描かれていませんでしたしね。大勢の登場人物も生かしきれないまま、終わってしまったような……中盤までは、ほんと好きな作品だったのですけれど。

 2クール使って、じっくり描いて欲しかった作品でした。