9月14日、友人たちと、東京都写真美術館で見てきました。フランス・デンマークのアニメーション映画。北極点を目指し消息を絶ってしまった祖父を探す、少女の冒険譚。
非常に優れた冒険物語でした。意志が強く、人一倍行動力もあるけれど、やはり世間知らずなところのある主人公サーシャ。彼女が旅を通じて成長していく姿が、とても丁寧に描かれています。
主人公の描き方が本当に魅力的で……前半の、世間知らず故の勘違いした行動は可愛らしく。行方不明の祖父を思う様子はいじらしく。そして力強く前へと進んでいく姿はかっこよく……見ていて自然と応援したくなる主人公でした。
後半は、祖父を探すため船に乗り、極地の海へと向かうわけですが……その海の恐ろしさがしっかり描けているのも良いですね。困難がちゃんと描かれているからこそ、その苦しみを乗り越えていく主人公たちの姿が胸を打つわけです。
見ていて……子供の頃好きだった冒険小説のことを思い出したりもしました。昔冒険小説が好きだった大人にも、また今冒険小説が好きな子供たちにも、是非見てほしいと思える作品でした。
ほんと、もっといろんな人に見てもらいたいですね。