久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「トールキン 旅のはじまり」

 先日、シネ・リーブル池袋で見てきました。ファンタジー小説の元祖とも言える「ホビットの冒険」「指輪物語」を生み出した、J・R・R・トールキン。その半生を描いた伝記映画です。

 とても丁寧に描かれた青春映画でもあったように思いました。友人たちとの関係、学生の頃の思い出は、切なくも美しく見えました。形はもちろん違いますが、自分も学生の頃、創作サークルに身を置いていたので……その頃のことを思い出したりもしました。

 トールキンが赴いた戦場、その悲惨さは容赦なく……「ホビットの冒険」が再び我が家に帰ってくるまでの物語になっており、また「指輪物語」が強大な力を秘めた指輪を捨てる話になっているのは、悲惨で苦しい戦場体験があったからこそなのかなぁと、思ったりもしました。

 伝記映画として、そして青春映画としても面白い作品でした。終盤のメッセージについては……アマチュアでも創作活動をしている身としては、いろいろと考えさせられるものがありました。

 

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

 

 

ホビットの冒険」や「指輪物語」を、ちょっと読み返したくなってしまったりもしました。