久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「荒ぶる季節の乙女どもよ。」

 文芸部の女子高生たちを中心に描かれる、思春期の性や恋の物語。

 自分の気持ちの正体がわからず、時に持て余し、時に暴走させ……性や恋に翻弄されていく女の子たちの気持ちが、コミカルに、でも丁寧に描かれている作品でした。際どい題材を描きながらも、全体の雰囲気は明るめで、決して下品にはなっていないのがすごいとも思いました。

 女の子たちだけでなく、結構デリケートな男子の気持ちの方も、ちゃんと描かれていたのも良かったです。自分の感情を持て余し、悩むことがあるのは男の子の方も同じなわけで。見ていて、自分が学生だった頃のことをちょっと思い出してしまったりもしました。

 衝突や擦れ違いがありながらも……最後は青春モノらしい、爽やかな終わり方。良い青春アニメでした。