久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「かつて神だった獣たちへ」

 異形の化け物に姿を変え、戦争で活躍した「擬神兵」たち。だが戦争が終わった後、彼らはその姿から人々に恐れられ、またいつか心を無くし化け物に変わってしまう宿命に苦しめられていた。彼らを人のまま殺すために、部隊の隊長だった男は、かつての部下たちを探し続けるのだが……といった感じのお話。

 戦争を終わらせ大勢の人を救うために人の姿を捨てたのに、守っていた国や人々から裏切られた兵士たちの悲劇が描かれている作品でした。かつての仲間、部下を手にかけなくてはいけない男の苦しみが伝わってきます。

 大きな戦争の始まりが迫っていることを感じさせるところで、一先ず最終回を迎えてしまいましたが……アニメでも続きが見たいですね。